党沖縄ビジョン改訂へ衆参議員が沖縄を訪問 精力的に各地を視察
2005年06月20日
民主党の21世紀「沖縄ビジョン」改訂ワーキングチーム(WT)は、19・20日の両日、沖縄県に入り、2002年に発表した民主党「沖縄ビジョン」改訂のための意見交換会や、県内各地の視察を精力的に行った。今回の沖縄訪問・視察には、円より子『次の内閣』ネクスト沖縄北方問題担当大臣・武正公一衆議院議員(21世紀「沖縄ビジョン」改訂WT座長)をはじめ、渡辺周・若井康彦・市村浩一郎各衆院議員と、齋藤勁・ツルネンマルテイ・榛葉賀津也・藤本祐司各参議院議員が参加。地元沖縄県連からも、喜納昌吉参院議員(沖縄県連会長)・宮国忠広党沖縄県第4区総支部長らが同行した。
初日の19日、一行は、現地の「沖縄ビジョン協議会」のメンバーらとともに熱心な議論や意見交換を行った。はじめに改訂案叩き台の内容について担当議員より説明を行った後、参加者はそれぞれ、「外交・安保」、「産業・経済」、「環境・教育」の3つの分科会に分かれ、それぞれの分野について議論を展開。分科会終了後には、全体会議での質疑も改めて実施した。この場で出された意見等は、今後のビジョン改訂に活かされる予定。
翌日20日は、読谷村の視察、中城湾のFTZ(自由貿易地域)の視察、キャンプキンザーの視察、及び琉球大学の嘉数啓副学長との意見交換などを行った。読谷村では一行は、村内にある読谷補助飛行場跡や米軍施設の楚辺通信所、米軍から返還され、今は琉球焼きの窯が多くある「やちむんの里」などを、読谷村役場の方たちの案内で見て回った。中城湾の自由貿易地域では、担当者から現在の企業の立地状況や、今後の展望などの説明を受けたが、視察参加議員からは、工場の稼働状況の低さに関する指摘や、多くの補助を受けていながら企業誘致がなかなか進みにくいのは何故なのかといった疑問など、厳しい意見が相次いだ。
また、琉球大学の嘉数副学長との懇談では、「沖縄での問題は、雇用・基地・観光の3つが重要であり、民主党の「沖縄ビジョン」でもっと踏み込んだ政策を発表してほしい」との注文があった。最後に、牧港補給地区(通称キャンプキンザー)へ移動し、在日米軍の担当者の案内で、基地内を視察して回った。
一行は、日程終了後に沖縄県庁内で記者会見を開き、円より子ネクスト沖縄北方問題担当相は、「昨年の米軍ヘリ墜落事故や、米軍のトランスフォーメーションなどを踏まえて、改訂作業をする必要があり、そのためにも地元沖縄の方の声を聞かなくてはならないと考え、沖縄を訪れた。今日までに得たものを持って帰り、さらに良いものをつくりたい」と、今回の訪沖についての感想を述べた。
また、武正公一衆院議員(沖縄ビジョン改訂WT座長)は、「この通常国会が終わるまでに新ビジョンを発表したい。3年前のものと比べて大枠は変えず、3年間の時系列の変化等を踏まえた改訂になる。5つのキーワード、即ち、自立・独立、一国二制度、東アジア、歴史、自然は、より重要度を増している」などとして、改めてこの5つのキーワードが重要であるとの認識を示し、「SACOについては速やかな実施を求める」などともコメントした。
会見に同席した喜納昌吉参院議員(沖縄県連会長)も、「このビジョンは、民主党が政権を獲ったときに、どのような政策を行うのか、沖縄の人たちに分かってもらうために非常に重要だ。注文があればどんどん注文してほしい」と話した。
民主党広報委員会
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