政府開発援助と環境問題

東京大学文科一類(法学部)一年
濱口 真衣

I.なぜ日本政府は援助をするのか。
■ 人道的:貧困、飢餓、疫病などで苦しんでいる人々を救うのは同じ人として必要。
■ 日本の発展の裏には途上国の貧困がある。乱開発への責任。
■ 日本の安全保障―資源、食料等の安定的供給のため。
■ 途上国の経済発展は日本経済に大きなプラスとなる。→マーケットの拡大
■ 開放的な世界経済体制の安定は日本経済の安定に不可欠
■ 途上国での疫病、貧困、紛争を解決しないと日本にも被害が及ぶ
■ 日本の国際的地位の向上のため。日本の発言力が増す。
      わが国はは自分の為にも途上国を援助するべきである。

・途上国の環境問題が日本にも影響!
● 中国の黄砂
● 途上国の大気汚染が原因の酸性雨
● 温暖化、異常気象
  −人体、農作物、森林、土壌、水質などへの影響。
    →途上国の環境問題を解決しないとわが国が危ない!


II.途上国の環境問題の現状:バングラデシュ
● 鉛による大気汚染
      →  寿命の短命化、知能障害、奇形児の増加
● 砒素による水質汚染
      →  砒素中毒症状、死


  


IV.環境教育の影響;知識から実行への方程式)





V.経済発展か環境保護か。


しかし…
・途上国の人々の生活水準が上がらないかぎり、環境を保護するゆとりはない。
→従来の経済、技術援助と並行して、環境教育を。


VI.プランの具体案:環境教育―その理念と教育内容
・目的:環境破壊を未然に防ぐこと
・具体的なステップ:小、中学生を中心に教育→コミュニティーに広げる
        :物資、食料援助と引き換えに教育を行う。
        −JICAなどの政府開発機関を通じて人材育成。 
・教育内容;身近な危険への警告→生活密着型の環境問題
          ex、タイヤ、ビニール袋を燃やすとどうなるか。 


V.まとめ 
* 人の生活を改善するためには知識だけでは不十分であり、現在のODA援助を継続させてい   く事が大切。
* 途上国の人々の「知識」を環境配慮型にすれば、後の発展に大きな影響を及ぼす。
* 問題解決の為の技法へのアクセスを可能とすることにより発展の可能性が広がる。