国会レポート4号

 

第150国会報告(下)
■強行採決の多用により、国会審議時間が減少
 与党3党の今国会での、度重なる強行採決は目に余るものがありました。表1は衆議院本会議の審議時間の推移を表したものです。通常国会を見ますと、平成10年の第142国会に比べて、本年度の第147国会では平均30分も審議時間が短くなっています。
党首討論も第148、149国会では一度も開催されませんでした(表2)。会期が短いとはいえ、第148国会は衆院選後初めての国会である等、共に大事な国会です。
日本の将来を決める、もっとも大事なこの時期に、森首相には予算委員会や党首討論の積極開催の姿勢が見られません。議論の場をつくろうとしない与党の国会運営は、将来大きな禍根になりかねません。政府与党が国会運営で「あぐらをかいている」状態を変えるには「政権交代」の緊張感が必要です。
表1 通常国会本会議審議時間の比較
回 数 種 別 期  間 開催
日数
本会議
開催回数
開会時間 本会議
開催率
1回ごとの
審議時間
第142 通常 H10.1/12~6/18 158 48 73時間08分 30% 91分
第145 通常 H11.1/19~8/13 207 53 62時間52分 25% 71分
第147 通常 H12.1/20~6/2 135 39 39時間57分 28% 61分
表2 国会における予算委員会の開会数
回 数 種 別 開催日数 予算委員会回数 開催率
第142国会 通常国会 158 37 23%
第145国会 通常国会 207 23 11%
第147国会 通常国会 135 15 11%
表3 党首討論(クエスチョンタイム)開会一覧 
国会回数 会 期 党首討論回数
第147通常国会 135日 6
第148特別国会 3日 0
第149臨時国会 13日 0
第150臨時国会 72日 2
1回の討論時間は40分間
■国債残高が来年度末で389兆円に!宮沢蔵相も「借金」大臣になると発言!
 2001年度予算の大蔵原案を了承した臨時閣議後の会見で、来年度末の国債残高が389兆円に膨らむ見通しとなったことに、宮沢蔵相は「大変な借金をした大蔵大臣として歴史に残る」と発言。
「景気回復」「財政再建」の2つの「うさぎ」を追うには発想の転換が必要。悪いしがらみを引きずる現政権にはそれはできません。「政権交代による人心一新を」!

■医療事故の根絶を目指します!
 横浜市大病院での患者取り違えなど、医療事故が目立ってきています。病院内ではマニュアルづくりなども進んでおりますが、事故を未然に防ぐにあたって充分な対策をしなければなりません。そこで民主党「医療事故対策に関するワーキングチーム」を発足させました。

■職業教育を教育改革の柱に!
 「職業(技能・専門等)」教育は、これまで「普通課程」教育の二の次であったことが指摘されてきました。一方、雇用のミスマッチ、若年齢の離職率が高くなっている原因に、専門高校を中心とする職業教育に問題があるとの指摘があります。職業教育の充実を図ることで、次代の日本の経済発展あるいは起業化促進、雇用創出にもつなげようという考えで、民主党「職業教育検討ワーキングチーム」を発足させました。

■いっきの会で会費自粛申し合わせ!
 「永田町の慣例」として、同僚議員の政治資金パーティに招待された場合、祝い金を包む習慣があります。招待状が10通以上届けば、大きな出費となります。「いっきの会」では議員同士が祝い金を出し合う慣例を自粛することを申し合わせました。

■朝倉病院問題調査チーム発足!医療の抜本改革を!
 12月25日、埼玉県庁でのヒアリングと、現地調査を行いました。朝倉問題は、患者さんの拘束(縛り付け)がテレビ放映されたことがきっかけですが、診療報酬点数が高いIVH(中心静脈栄養)が無理矢理行われたことも、元看護婦さんの証言から明らかになっています。
 また、痴呆性老人が入院患者の多数を占めていることにも、介護保険実施後8ヶ月を経て大変なショックな事実でした。この問題は医療の抜本改革の成案を得なければならない第151通常国会で引き続き取り組んでゆきます。