全国幹事長・選挙責任者会議、全国政策責任者会議を開催

2014年10月17


 民主党は17日午後、党執行部と各都道府県連の幹事長や選対委員長らが出席して全国幹事長・選挙責任者会議を党本部で開いた。

 執行部を代表してあいさつに立った海江田万里代表は、「9月16日、盛岡で両院議員総会を開いて新たな体制を決めた。政権与党時代の反省もふまえてこれまで党内の一致した行動に心を砕いてきたが、多少内向きな態度になってしまったことは私の反省の大きな部分だ。しかしいつまでもそうしたことに終始しているわけにはいかない。来年の春には統一自治体議員選挙。年内にはこれの行方を占う茨城の選挙がある。民主党が掲げる旗、やっていることをしっかり外に向かって発信していく必要がある。新体制の当面の最重要の課題は来春の統一自治体選挙の勝利であり、いよいよ本当にラストスパートだ」などと参加者に訴えた。

 党務報告では枝野幸男幹事長、川端達夫国会対策委員長、岡田克也代表代行、馬淵澄夫選挙対策委員長、武正公一組織委員長、奥野総一郎広報委員長代理、神本美恵子男女共同参画推進本部長が当面の国会対応や統一自治体選挙対策、女性候補者擁立支援策などについて提案したのち、約1時間にわたって都道府県連の幹部らとの質疑応答を行った。

 菊田真紀子幹事長代理が会議後、記者団に会議の概略について「党本部からは現有議席の維持、女性議員の議席を一つでも増やす――などの方針を示した。米価の下落、生活物資の値上げなど各地域の身近な課題についてのローカルマニフェストをしっかり県連等で作って掲げていく方針を確認した。党公認候補以外でも地域で協力できる関係のある方々との連携など、党勢拡大に向けてあらゆることをやっていこうということで認識を共有できた」などと説明。菊田幹事長代理自身の感想として「以前はこういう会議を開けば『執行部は何している』『国会議員がバラバラだ』などの批判の声が多かったが、今日はそういう批判はほとんどなかった。臨時国会が始まり、今の自民党政権としっかり闘う姿勢をそれぞれの持ち場で発揮していることが地方組織にも伝わっている。皆でがんばろうという思いの中で会議を終えられた」と述べた。

 この会議に先立って各都道府県連の政策審議会長などの担当者を集めて開いた全国政策担当者会議では福山哲郎政策調査会長が「民主党の目指す社会のキーワード(1)多様性(2)包摂(3)持続可能性――の三つの考え方を軸に、地方組織の皆さんによるローカルマニフェストの作成などとも連携しながら、これまで民主党が積み上げてきた政策、新しい課題をなどを分かりやすく伝えていく活動に尽力する」と決意を表明した。

 全国幹事長・選挙責任者会議には新たに党沖縄県連の代表に就任した花城正樹那覇市議会議員、幹事長に就任した清水磨男那覇市議会議員も出席。就任あいさつのため会議後に海江田代表、枝野幹事長に面会した。新代表、新幹事長は沖縄県連の強化に向けた強い決意を表明し、海江田代表は党本部として全面的にサポートしていくことを約束した。

民主党広報委員会

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