2004年3月2日
【外務委員会北朝鮮による拉致及び核開発問題等に関する小委員会】
■武正小委員
民主党の武正公一です。ファン・ジャンヨプ元書記が、日本に来て証言をしてもいいと言っております。ファン・ジャンヨプ元書記は、北朝鮮でどのような役割を果たしていたのか、皆さんがいらっしゃったときに名前を聞いたことがあったり、どういう影響力を持っていたか、おわかりになる方、お答えいただけますか。
お一人でお願いいたします。
■陣参考人(通訳) 何年のことだったかちょっと覚えていないのですけれども、金日成が死去する前のことだったと思います。日本の韓徳銖、朝総連の韓徳銖議長が北朝鮮を訪問したことがありました。そのときに、朝総連の韓徳銖議長が、北朝鮮の人民の生活は苦しいようですねと一言金日成に言ったそうなんですけれども、金日成はそれに対して何もコメントせずに、ただそのとき、ファン・ジャンヨプ氏が軍需工場へ連れて視察して回ったということでした。 その韓議長が、そういった軍需工場を視察して、結局は金日成にひざまずいたといいますか、したらしいんですね。というのは、余りにも、軍需工場で生産されているそういった兵器といったものが、とてつもないものだったからです。 現在、北朝鮮の大規模な軍需工場というのはほとんど坑道の中、つまり土の中で行われております、地中の中で。 よくはわからないんですけれども、軍需産業に投資されるアイテムとしては、食料、塩、油、それから砂糖、これらすべてのものの二〇%、二割は軍需産業に投入されているということでした。 食糧事情があんなにも悪化しているにもかかわらず、例えば第三国家から食糧支援をした際には、それを断ると北朝鮮の威信ですとかメンツが損なわれるということで、ないにもかかわらず数百万トンの食糧支援を北朝鮮がしているということです。ですから、幾ら人道的な見地から北朝鮮に対して支援をするとしても、北朝鮮はそういったものをすべて受け入れないということです。
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