1997年12月8日
2002年ワールドカップサッカー大会決勝戦誘致について
■武正
まず初めに、 2002年ワールドカップサッカー大会決勝戦誘致について伺います。
来年のワールドカップフランス大会出場は誠に喜ばしい限りです。 特に、 Vゴールを決めたのが浦和レッズの岡野雅行選手であったことは、
県民を勇気づけたところ大なるものがありました。 過日の彩の国特別功労賞の授賞式では、
犬より速いと言われる、 真っ黒に日焼けした野人岡野選手と並んだ土屋知事の満面の笑顔が、
それを如実に物語っておりました。
土屋知事には、 これまでも、 自ら先頭に立ち、 応援に出向いてこられましたが、 本大会出場を決めた現在の感想とともに、 2002年ワールドカップサッカー大会決勝戦誘致にかける決意と具体的な方策、 取組について御所見を伺います。
さらに、 プレ大会開催までも残すところ3年半となっておりますが、 本大会の本県開催に当たっては、 県民参加のもとに全県を挙げて、 温かく、 そして情熱的に選手を迎え、 大会を運営していくことが必要ではないでしょうか。 また、 このことが決勝戦誘致につながる大きな特色となるのではないでしょうか。
この観点から、 ボランティアの参加が極めて重要と考えますが、 環境生活部長の御所見を伺います。
また、 10.000人とも言われるボランティアの確保、 育成をどう行おうとしているのか、 具体的な取組のスケジュールと方法について、 また、 どのような団体、 組織を念頭に置いて呼び掛けを行い、 どういう分野での参加を期待するのでしょうか。
現在、 ワールドカップ友の会をつくり、 活動していますが、 会員数の伸び悩みが伝えられています。 既存のレッドダイヤモンズ後援会などの活動を参考に、 関係団体、 関係者、 ファン、 サポーターを前面に押し上げて、 行政はそれをバックアップする体制への転換が必要ではないかと思われますが、 以上、 住宅都市部長の御所見を伺います。
■ 土屋義彦知事
まずもって、 武正議員のサッカーに対する御熱意に深く敬意を表します。
2002年の共同開催国であります韓国とともに、 アジアを代表してフランス大会に出場できますことは、 応援をしてまいりました県民の1人として、 最高の喜びでございます。 私も観戦いたしましたが、 競技場を埋め尽くした観客の熱気、 さらにはまた、 彩の国大使として本県のイメージアップのために御協力をいただいております浦和レッズの岡野選手がフランス行きのVゴールを決めた、 あの興奮と感動は、 サッカーの楽しさ、 すばらしさというものを全国民に再認識をさせたものではないかと考えております。
2002年に本県のスタジアムで大会が開催されますことは、 彩の国さいたまに生きる子供たちに必ずや夢と感動を与えるものと深く確信をいたした次第でございます。
次に、 決勝戦誘致にかける決意と取組についてでございますが、 私といたしましては、 本年5月、 9月及び11月に、 国際サッカー連盟の副会長である鄭夢準 (チョン・モンジュン) 韓国サッカー協会会長と大会の成功に向けた会談を行ったほか、11月23日には、 国際サッカー連盟のアベランジェ会長、 ヨハンソン副会長と会談をいたしまして、 日本一のサッカー専用スタジアムであることをアピールし、 また、 スタジアムの視察を要請をしたところでもございます。 その際、 パネルを見ての感想として、 今まで見た日本のスタジアムでは一番美しく、 すばらしい、 是非とも視察をしたいとの高い評価をいただいたところでもございます。
また、 大会を成功させるためには、 県民の熱意が何よりも私は肝要であると思います。 このため、 全市町村や関係団体をはじめ、 県内の各界各層に御協力をお願いをしておりますほか、 12月4日には、 県民に大きな夢と希望を与えてくれました岡野選手に初の彩の国特別功労賞を贈呈するなど、 あらゆる機会をとらえまして機運の醸成に努めておるところでもございます。
今後とも、 私自らが先頭に立って、 県民の機運の一層の盛り上がりを図りますとともに、 サッカー専用競技場の優位性をアピールするなど、 全力で誘致活動を展開してまいりますので、 議員皆様方の更なる御支援、 御協力をお願い申し上げます。
■桐川卓雄環境生活部長
2002年ワールドカップサッカー大会埼玉開催がボランティアの参加のもとに運営されますことは、 県民参加による県政の推進と、 活力に満ちたふれあいのある彩の国づくりに大きく寄与するものでございまして、 大会の様々な場面で県民の自主的な参加が期待されるところでございます。
県では、 現在、 住民、 市民団体、 関係機関団体等との連携のもとに、 ボランティア活動促進施策の総合的、 体系的な推進を図り、 県民のボランティア活動への参加促進と活動の拡充に努めているところでございます。 2002年ワールドカップサッカー大会の埼玉開催の運営につきましては、 今後、 大会実施に向けた計画づくりの中で検討が行われることになっておりますが、 御提言のように、 この大会が、 ボランティアをはじめ、 県民の力の結集によって運営されていくことが極めて重要なことであると考えております。
■三澤邁策住宅都市部長
競技運営、 通訳、 観客誘導、 医療サポートなど、 幅広いボランティアが必要になるものと思われます。
今後、 国の開催準備委員会が統一的なガイドラインをつくり、 それに基づき開催地が具体的な採用、 養成などを行うこととなっております。
おおむね2000年にはボランティアリーダーを養成し、 その後、 必要な分野のボランティアの確保、 養成に努めてまいりたいと考えております。
また、 大会運営に実績のある県サッカー協会や浦和レッドダイヤモンズなど、
関係団体の協力をいただき、 県を挙げて大会機運の醸成を図りながら万全の準備を進めてまいりたいと存じます。
次に、 ワールドカップ友の会についてでございますが、 友の会は、 県民が一体となってワールドカップサッカー大会の本県開催を成功させるために発足させたサポーター組織でございまして、
ワールドカップ開催に向けた機運醸成を主な目的としております。 会員募集に当たりましては、
各市町村、 県サッカー協会、 民間企業、 関係団体などの協力を得ながら、 あらゆる機会をとらえて積極的にPR活動を行っているところでございます。
しかしながら、 実質的な会員募集を本年6月から開始したため、 県内各地に周知されていない状況もございますので、
お話にございました浦和レッドダイヤモンズ後援会の活動などを参考にしながら会員増を図るとともに、
運営方法を工夫してまいりたいと存じます。
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