1997年12月8日
3市合併について
■武正
浦和・与野・大宮の3市合併について伺います。
いよいよ、 3市の任意の合併協議会の初会合が今月18日に開催されます。
本年6月の3市議会代表者の、 2000年4月、 3市合併という合意を受け、 これまでの知事をはじめとする県執行部並びに県議会議員諸兄、
3市首長をはじめとする3市関係各位の御努力の積み重ねがここに実を結んだものと、 深く敬意を表します。
会長に内定したと言われる石原信雄前内閣官房副長官、 会長代行、 副会長に内定したと言われる中川副知事を筆頭に、
委員の構成が決定した後、 いよいよ各種審議、 協議が粛々と進められるものと期待するところであります。
合併の枠組みで頭を悩まされたと拝察する土屋知事に、 現時点の御感想と、 任意の合併協議会への期待を伺います。
また、
3市を合併してどういうまちをつくるのかというビジョンづくりが、 事務作業とともに、 多くの市民を巻き込んで提案、 議論される必要性を感じるところであります。
特に、 財政状況の厳しい折、 合併統合により組織のスリム化などのメリットをどう図るかも大切であると考えます。 平成の大合併となる3市合併による新市は、
地方分権時代の自立した効率的な組織が望ましいと考えますが、 中川副知事にビジョンづくりとともに、 行政改革という視点からの御所見を伺います。
■ 土屋義彦知事
来る12月18日に、 任意の合併協議会が設置される運びとなりましたことは、 合併の実現に向けた大きな前進であり、
ここに至るまでの関係各位の御労苦と御尽力に対しましても深く敬意を表するとともに、
現在、 埼玉百年の大計でございます、 さいたま新都心の建設を鋭意進めているところでもございまして、
この地域にまたがる、 3市が一体化することによりまして、 国の10省庁17機関が立地する拠点都市としての魅力がより一層高まり、
埼玉はもとより、 日本を代表する交流拠点となるものと確信をいたしております。
私は、 今回の合併に向けた取組につきましては、 最大限の協力をさせてもらうことを常々申し上げておるところでございまして、 先般、 県からも、
中川副知事等を任意の合併協議会の委員として参画させることといたしたところでもございます。 今後とも、 合併協議会の進ちょくに合わせまして、
県としての必要な役割を果してまいる所存でございます。
幸いにも、 さいたま新都心への政府機関の移転について大変御尽力をされ、
地方自治行政にも精通しておられます石原前内閣官房副長官が任意の合併協議会に御参画をいただくこととなりまして、 私たちは、
大変有り難いことと心から感謝をいたしております。
今後の合併協議会におきましては、 地域住民の皆様方の考えを十分に尊重しながら、
3市が心を一つにしてこの合併問題に取り組まれることが何よりも大切なことであり、 3市が共同して世界に誇れる都市を誕生させるという気概をもって、
将来を見据えたすばらしいまちづくりのシナリオが描かれますことを私は強く期待をするものでございます。
■中川浩明副知事
市町村合併は、 それによりまして、 より市民にとって住みやすいまちづくりが進み、
ひいては住民サービスの向上につながるものでなければなりません。 そのためには、
合併に当たりまして、 合併協議会等の場において、 どのようなまちをつくっていくのか徹底した議論を行い、
住民の意思を反映したまちづくりの将来ビジョンを明確にする必要がございます。
このビジョンは、
各方面に多岐にわたる項目を含むものと思われますが、 その中でも、 市町村合併のねらいの一つである行政改革という観点から、
スケールメリットを生かした組織づくりも重要な課題でございます。 浦和・大宮・与野の3市の合併に当たりましても、 新市のビジョンづくりの中において、
これからの地方分権時代にふさわしい、 よりスリムで効率的な組織体制の整備を目指して、 大いに議論を深めていただきたいと期待をいたしているところでございます。
県といたしましても、 必要に応じ、 適切な指導、 助言に努めてまいりたいと存じます。
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