国会レポート2号

 

臨時国会報告
■日割り計算にて歳費を!
まずは、6月25日初当選なのに6月分歳費が1ヶ月分支給されるなどの「議員特権」を見直すワーキングチームを発足させました。現在、日割り計算して残りの歳費を返還するための議員立法を準備しています。

■民主党初当選議員の会は「いっきの会」に!
また民主党初当選議員43人からなる「いっきの会」の世話人として駆回り精力的に活動を始めました。党首選でも「いっきの会」から国会運営等注文をつけることにしてます。

■IT戦略まったなし!早急なネットワークインフラの整備を!
7月28日からは臨時国会が始まり、たけまさ公一は希望通り逓信委員会の所属となりました。逓信委員会の主な守備範囲は郵便・郵便貯金・簡易保険のいわゆる郵政3事業、それとIT(情報通信技術)推進のネットワークづくり等です。

■第1回目の逓信委員会にて一般質問を行いました!
第1に生産性の向上について、第2に効率的な政府のあり方について、それぞれITに関して質問いたしました。以下今回の一般質問の要約です。

<光ファイバーの敷設状況について>
民間主導で進められてきた光ファイバー敷設に対して、民間だけでは2005年迄という目標が達成できない「99年度末で、き線点(各家庭に配信する基点)までのカバー率が36%・加入者系ケーブルの総延長に占める比率は17.7%」との考えから、建設省の下水道管に通す光ファイバーや自治体独自の敷設の例をあげて、官民問わず光ファイバー網整備の選択肢を多様化するよう求めました。

<DSL(デジタル加入者線)について>
DSLは既設の電話線(メタル線)を利用してISDN(総合デジタル通信網)の10倍以上の速度で情報通信できるものです。その加入件数はアメリカでは100万件、韓国でも50万件であるのに、日本ではわずか1500件です。このこともIT化のインフラ整備の選択肢のひとつとするよう求めました。

<システム開発における雇用の現実について>
IT化には2つの人材に関する問題があります。1つはIT化による失業の問題、もう一つはITに詳しい人材の不足です。今回は後者に絞って質問をいたしました。システム開発は、業務を切り分けて下請の会社に流し、請けた会社はそのまた下請に流しというような下請構造が4重も、5重も重なった上に成立っています。一番下となった下請会社は度重なる下請で利益が少なく、システムエンジニアやプログラマといった人材を抱えることができません。人材の自転車操業といえます。また、エンジニアは同じ仕事でも置かれている立場から何倍もの格差が出てしまい、貴重なエンジニアが開発現場から離れていくような事が起っています。これがITを支える実態の一面です。この点の管轄は労働省になります。
また、情報処理技術者という資格は民間の資格(例えばマイクロソフトの出している資格など)に比べて効力を失いつつあります。こちらは通産省の管轄です。このように、IT化を推進するには郵政省・労働省・通産省など各省庁の連携のもと、人材の流動化と育成と確保の必要性を問いました。

<電子政府化に行政改革の視点が必要>
沖縄IT憲章やIT戦略会議では、電子政府化の実現が検討課題と言われておりますが、あまり行政改革の視点が強調されていないと感じ、行政改革の視点が必要な事を問いました。

<ただし、財政再建が大前提!>
民主党としては財政再建、財政構造改革の主張は堅持してゆきます。ITは当然必要ですが、無駄な公共事業は厳しく指摘します。9月の臨時国会では補正予算が議題となりますが、公共事業のバラマキを認めるわけにはいきません。現在、道路公団をケースに特殊法人改革に取り組んでいます。

<光ファイバー網の整備について 早速郵政省が動く!>
今回の一般質問をうけて、早速郵政省が光ファイバー網整備促進のために検討に入りました。

今後も通信インフラの抱える問題点を様々な視点から問い正してまいります。