国会レポート11号

第153臨時国会報告
1 テレビに字幕を義務付ける法案を提出!
10月30日 衆議院事務総長に「聴覚障害者の利便の増進に資する字 幕番組の提供の促進のための放送法及び有線テレビジョン放送法の一部を改正する法律案」を提出した。これは、一年前民主党がインターネットで政策を募集したところ同志社大学2年生の深田さんが「聴覚障害者としてはテレビに字幕を!」と提案して きたもの。 現在アメリカでは90%のテレビ番組に字幕がつけられているが、日本で はNHKで約17%、民法では約3%と低い現状。

2 迷惑メール防止法案を提出!
国内では携帯電話が6000万台を突破した今、一日当たり9億5千万通のメー ルが送信されている。 うちいわゆる出会い系サイトなどの迷惑メールが8億通を占める。残りの1億5 千通のうち正式なメールは3千万通とも言われるが、迷惑メールを取り締 まる法律がない。 そこで、11月30日に提出

3 官製談合防止法案を提出!
11月22日、「官製談合防止法案」を提出した。「談合」については「官=役所」 の「長・職員・OB・技官」そして「議員」等が介在していると言われる。「議員」については「あっせん利得罪」が適用されるが、「官」については取り締 まる法律がない。 与党3党PT(プロジェクトチーム)がこの国会で提出を急いだためその対案とし て作成したが、与党の足並みがみだれ提出できないのが実状。 記者会見で私からは「再発防止が目的」「落札価格が下がれば、総額が変わら ないなかで4つの工事を5つの工事に増やせる」「経済の活力にもつなが る」と説明を行う。

4 5年で5万人のキャリア・コンサルタント!
総額5兆8千億円の補正予算にはハローワークにキャリア・コンサルタント(就 職相談の専門学)予算が9億7千万円盛り込まれている。そして、小泉首 相は5年間で5万人にしたいとしている。これにつては党職業教育WT事務 局長として厚生労働省に文部科学省との連携を働きかけてきた経緯があ り、国会で坂口厚生労働大臣からもそうした答弁が行われた。

5 ガイダンス・カウンセラーを小学校から!    
職業教育WT(ワーキングチーム)では学校教育法の改正により、ガイダン ス・カウンセラー(進路指導の専門家)を小・中・高と大学に配置をし、スク ール・カウンセラー(いじめ相談を中心に全国に約10000人)とともに法 的位置づけを行う法案を提出する

6 日本道路公団(JH)4法人の改革を前進!    
高速道路は昭和62年にこれまでの7590kmの計画路線を4全総に合わ せて約4000km延ばした。現在、供用(通行可能)されたのは6861km で、整備計画の9342kmまでの約2500kmを整備するには約20兆円 が必要。「料金プール制」という仕組みは黒字路線の「もうけ」を赤字路線 の「穴埋め」につぎこむもの。 このため、JHの債務(借金)は27兆円にふくらみ、本州四国連絡橋(本 四)公団の債務の4、6兆円に至っては年に約1000億円ずつ増えてき た。

民主党では 
(1)4公団民営化(ただし、本四を分離するかどうかは協議) 
(2)整備計画は一時的凍結
(3)未整備路線約2500kmは ア、継続 イ、公 共事業で継続 ウ、中止 の3通りに第3者委員会で仕分ける
(4)第3者 委員会は 時限的な3条委員会の4点にまとめ党首討論で提案した。

それに対して、小泉首相は 
(1)4公団民営化
(2)国費(3000億円)投入を 止める 
(3)償還年限を50年に(当初30年)に 
(4)整備計画一次凍結には 触れない 
(5)第3者委員会は8条委員会で行うの5点で自民党内の5者で妥協を図ったとされる。
第3者委員会の所管大臣、人選、形態などが今後の焦点。