後援会
 

会報12号 

1996年8月発行

■巻頭言
残暑お見舞い申し上げます。皆様、こんにちは。日頃からのご厚情ご支援に心から御礼申し上げます。
さて、六月に行われました埼玉知事選挙では土屋知事再選に多くのご支援を頂戴しましたことに御礼を申し上げます。
たけまさ公一後援会の総会でも「土屋候補推薦決議」を頂き、私も、彩の国県民連合の幹事として全力で応援をさせていただきました。ありがとうございました。

知事選で一ヶ月開会がずれた六月議会が八月八日に閉会しました。
うれしいご報告があります。
私の公約である「県議選での選挙公報の発行」が実現しました。
昨年六月議会での一般質問で、私が、真っ先に取り上げたところ選挙管理委員長から「技術的には問題なし」との答弁となり、今議会で、企画財政総務委員会に市民団体からあげられた誓願が採択されたものです。
次回県議会選挙からは、候補者の信条や政策がお手元に届くこととなります。「開かれた県議会、活力ある県議会づくり」をさらに目指してまいります。

今議会の一般質問で取り上げられたものは、
(1)土屋県政二期目の方向性
(2)県営サッカースタジアム
(3)0-一五七
(4)介護保険
(5)エンゼルプラン(少子化対策)
(6)さわやか相談員(いじめ対策)
などであります。

答弁では、知事からは「地域保険法の改正での保健所の統廃合」に絡み「県民から預かった貴重な税金を有効に使うことが原則」というところが強く印象に残り、くわえて、中川副知事を委員長とする「積極的な組織の見直しと簡素で効率的な組織の実現を図りたい」という強い意気込みを感じた次第です。

また、教育長からは県営スタジアムの運用方法として、ここに来て、初めて「浦和レッズと協議する」という答弁が出てきました。
つまり、県営スタジアムは一民間企業のために作るものではないという建前が不自由な議論を強いてきましたが、やっと、その壁が壊れた思いがしました。
過日、Jリーグの川淵チェアマンとお会いしたところ「是非とも、六万人の専用サッカー場を期待したい。サッカー以外にも、国立競技場で行った三大テノールのコンサートなどもできるはず」と励まされました。

表紙の写真は、去る四月末にアメリカを一期目の県議六名で視察したときのものです。
ワシントンのアーリントン墓地の建物の一角にケネディ大統領が就任した一九六一年に始めた「ピース・コープ」の三五年の歩みが展示されていました。ピース・コープは、日本では青年海外協力隊にあたるものです。
一九六一年は私の生まれた年。ちょうど今年は大統領選にあたり、ダラスも立寄ったことで、「はい、ポーズ」となりました。

国、地方を問わず行財政システムの改革はいますぐに取りかからなければなりません。
五%への消費税引き上げ前にはこの改革の提示が必要です。さらに、介護保険も一日も早い導入が不可欠です。
いよいよ、衆議院選挙も近くなってきました。まさに、二一世紀の日本を決する選挙です。 私も、「日々、新たに」精進します。(武正 公一)

■たけまさ公一近況報告
【北米行政視察】 (平成8年4月24日から5月1日まで)
12年ぶりのアメリカは刺激的でした。
1、 ダラス市(テキサス州)
(1) 市役所
テキサス州はメキシコと接する南部の州。石油の町。州知事はブッシュ前大統領の子息。
市の経済局では、ダラス、フォート、ワース空港を中心とした地域への企業誘致に力を入れています。
日本企業を含め60社が進出し20,000人の雇用を生んだとのこと。 「町を経営しているんだ」という気持ちがひしひしと伝わりました。

(2)議会
米国の市の半分では市長のほかに、シティ・マネージャー制度を採用しています。
町の経営は専門家が担当するということでした。 市長は人気投票。経営は別。
この議会は、半円形に、市長、シティ・マネージャー、秘書長、14名の市議会議員が傍聴席に向かって並んでいます。

(3)スーパー
品物が天井高く積みあげられた会員限定の卸売店が一時はやったが、現在は、お客さんと店員さんのやりとりがある市場的なスーパーに人気が集まっているようです。

(4) 情報スーパーハイウエイ
ノースカロライナ州は米国東南部に位置し、その州都のローリーを訪れ、州内に張り巡らされた通信網をりようした「遠隔教育」「遠隔医療」の現場を見ました。
この通信網は、ベルサウス、GT、スプレンとの3つの子ベルが張り巡らしたもので、州政府はこの通信網を積極的に利用しますよとの約束だけでお金は出していないそうです。
州の科学理数高等学校では、320キロ離れた学校と双方向の授業を教師が行っていました。
次に、ノースカロライナ大学医学部チャペルヒル校を訪れ遠隔医療の現場を見ました。
60キロ離れた診療所とつながった回線を通じて、例えば、エックス線写真をデジタル化して送られてきたものは、解像度が高く詳しく、はっきりと患部の様子が手に取るように見られるものです。
この秋には、名古屋大学医学部と回線を結び実験を行うとのことでした。

(5) ワシントンコンピューター教育センター
全米に11の学校を持つコンピューター並びに情報技術のこの学校は、コンピューターのハード、ソフトのエンジニアやプログラマーを養成しています。
平均年齢は28才で、コンピューター関連の仕事の急成長に合わせて、昨年にはナスダック(店頭株市場)に上場したところです。就職率は96%ということで、売手市場とのことです。

(6) ニューヨーク州再開発事業
クイーンズウエスト再開発公社は、クイーンズ地区の港に面したちょうどマンハッタンと川を挟んだ反対側にある場所を、州、市、区が力を合わせ、19のビルと公園、道路、下水などの整備を行うものです。19の内15が住宅棟で4つの商業ビルを作る、この計画は15年計画で、景気の動向を見ながら進めていくこと。そして、資金需要に応じて債券を発行し充填していくこと。
つまり債権が売れた金額分だけ工事が進むとのこと。
感心したのは、この地区の古い4つの煙突という歴史的な建築物を新たな建築物にデザインとして取り入れていること。そして、こうした開発資金について公共のお金が良くて1割から2割出されるだけで、原則は民間の活力という点です。 

■平成八年六月議会
(1) 生活福祉衛生委員会
まず、平成九年四月からの地域保険法の改正について説明がされました。
特に保健所の機能を専門化する一方、母子保健サービスなどを市町村保健センターに移管するため保健所の統廃合もある、というものでした。
これについては、対象保健所の県議から異論が出されたのはもちろんですが、私からは、行政改革面から見た統廃合の効果を問いました。
すると、現在の二四保健所の運営費は統廃合二億三〇〇〇万とのことでした。これについては、一二月議会で条例が審議される予定です。

次に越生町の集団下痢については、水道水に原虫クリプトスポリジウムが入り込んだということでした。
私からは、その原因と合併浄化槽などの排水対策の重要性と第二次地域保健医療計画にうたった「安全な飲み水確保」が崩れたところを指摘しました。
依然、原因は不明とのことでしたが、越生町の浄水化対策についての意見書を委員会として提出し、本会議で決議されました。

そのほか、第三次地域保健医療計画の進捗状況(主に医療審議会)については、第二次計画の検証がされていないところを私から指摘し、特に、委員会の次回審議にこの検証を行うよう提案しました。

(2) 公社事業特別委員会
埼玉県の外郭団体の内、県の出資比率が五〇%以上の一七団体が対象として審議が行われる委員会です。
今回は、(財)県国際交流協会、(財)県高齢者生きがい振興財団、(財)県環境保全公社、(財)暴力追放・薬物乱用防止センターの四団体でした。
私からは、各四団体の情報提供、収集について埼玉県のホームページ(インターネット)を利用しているかどうかを尋ねたところ、いずれも「まだ」とのことで、検討したい旨の返事を得ました。そこで、県総務部長に外郭団体は県民との窓口が多いので強く要望した次第です。

さらに、国際交流協会には、中国山西省の五台山に埼玉県の建物があるそうだが、昨秋、埼玉県から現地を訪れた方の話では、埼玉県の紹介が少しもなかったという事を尋ねると、「来年度から三年間で、整備計画を進める」との回答を得ました。
そのほか、県の外郭団体は、それぞれ、低金利時代を迎え運営が苦しい状況の中、それぞれの役割についても再確認すべきとの意見も出席委員から出されました。

(3) 長期ビジョン特別委員会
梅村企画財政部長からは、長期ビジョン策定の方向(案)が示され、特に、にっていについては一二月議会中に報告ができるように進めたいとのことでした。
私からは、
ア、高度経済成長時代が終わった今、ビジョンには埼玉独自の哲学が求められること。
イ、人口の増加のスピードや緑地の保全をコントロールする様な視点が必要な事。
ウ、身近なサービスは市町村に委譲して、県庁は政策立案能力のある政策官庁に変身すべきであり、そのことを明示するべきこと。
エ、これまでの長期計画の見直しや検証は行っているのかどうかということ。
オ、外部に委託して作成を依頼するかどうかということ。
以上について指摘し、尋ねました。

それに対して、県庁の総力を挙げて取り組むこと。地方分権という流れを受けて、県庁の果たすべき役割については十分認識していること。ただし、長期計画については既に失効していること。等の答弁があり、別の委員からは、長期計画の検証については、「行政の継続性」ということがあるのだから「失効」と割切って良いものかどうかの指摘がありました。
九月議会には、長期ビジョンの総論が出され部門別の審査を始める予定です。

(4) そのほか
ア、 鴻沼川改修促進議員連盟
研修会が開かれ、県河川課長から、鴻沼川の一級河川化についての説明を受けたところ、七月に国から「一級河川の指定が必要な河川の調査依頼が県にあった」とのこと。 九月上旬には、県から国へ一級河川の指定が必要な河川の調査依頼書を提出する予定とのこと。連盟としても建設省に陳情を行うこととしました。 勉強会を行い、九月議会に再度会合を行うこととしました。



ウ、 サッカー振興議員連盟
七月には、幹事会、全体会と行い、議員連盟六八名の県営スタジアムに関する情報の共通化を図りました。

エ、 事業創造96について
十月二三日から三日間、東京ビッグサイトで行われる日本能率協会主催の催しは、全国のベンチャーキャピタルや自治体が出展をするもので、商工部に強く働きかけたところ、中小企業振興公社が窓口となって埼玉県がブースを持つことになりました。出展希望のある企業の方は是非ご連絡ください。

■六月一日総会/県政報告会・親睦会
平成八年六月一日、浦和市商工会議所会館において、たけまさ公一後援会の「総会/県政報告会・親睦会」を行い、二五六名のご参加を頂きました。
総会は平成七年度事業報告、平成八年度事業計画(案)、土屋義彦埼玉県知事候補推薦決議(案)が上程され原案通り可決されました。
特に平成八年度事業計画の中では後援会の拡大を促進するため、各グループで武正会をつくっていくことが承諾されました。  
県政報告会ではプロジェクターを使いながら米国視察報告及び、県議会の最近の動き、また、今後取り組んで行きたい問題について武正県議より説明いたしました。
懇親会では、まず、橋口会長から推薦書が土屋知事の代理の高橋特別秘書に手渡されました。引き続き、来賓として相川市長はじめ各市議会議員の先生方から激励を頂き、楽しいひとときを過ごしました。

■い~ずらいふの会  
毎日の生活に関わっている女性の意見が政治には必要と「女性の視点で政治を考える会」ができ、第一回めの勉強会は一九九三年の一一月一六日でした。
当初からたけまさ公一を囲み、教育、ゴミ問題、福祉医療、消費税と不安な問題が山積みの社会情勢の中での勉強会でした。
国内政治の腐敗に、改革の必要性と新しい政治家としてたけまさ公一をこの浦和から、という思いも強くしたものです。
今年に入って、もっと人と人との横のつながりを大切にし、豊な生活を築くために学び合う女性の集いにしていきたいという願いから、会の名称を「い~ずらいふの会」と改めました。
(会長)北村良子、(副会長)小野原アイ子、中村純子、(会計)杉山和子、佐久間春美、(事務局)多田恵美子以上のように役員も決まり、新会員も徐々に増えつつあります。

さる七月十日浦和市民会館会議室で勉強会を開きました。
たけまさ公一の米国視察報告を交え、資料を手元にテーマは埼玉県高齢者保健福祉計画(彩の国ゴールドプラン)。保育所問題。浦和の福祉事情など。
お茶をいただきながらのフリートーキング形式がよかったのでしょうか、たくさんのご意見をお出しいただいて盛会でした。
次回の勉強会は十月です。

■都市政策研究報告会
<第一回トップセミナーは盛況の元に完了>
「政治と経営の接点を探る」と題し、行われた都市政策研究会主催、後援会共催の第一回トップセミナーは七月二四日無事完了致しました。  
会場の東武ホテル飛鳥の間(西)は予想を越え、途中で椅子を追加する満員の一五三名を迎えることができました。
講師はマルチメディアネットワーク協会の鹿野谷常任理事、ボックスグループの松田社長、マリアキャピタルの比嘉社長の三名にお願い致しました。
講師は浦和、大宮に在住する方々で、しかも年齢も三十代、四十代です。第一回目は「21世紀のビジネス戦略―マルチメディアが変える世界と企業の未来」と題し、パネルディスカッション形式で行われました。
講義の中で、「非常利組織(NPO)が今後のビジネスの決め手」―鹿野谷講師、「感動を与えられるマルチメディアビジネスを展開」―松田講師、「パソコンを使えなくてもマルチメディアビジネスは可能」―比嘉講師等のすばらしい講義をしていただきました。
多くの参加者から「マルチメディアの最前線の話が聞けて面白かった」とお褒めの言葉をいただきました。 (都市政策研究会幹事一同)

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