イギリスのEU離脱、正直残念に思います

イギリスがEUを離脱しました。前身の組織に加盟したのは1973年でした。

補完性の原理を掲げ、米国以外に世界にルールを提案してきたEUが転換点を迎えることになります。正直、残念に思います。

2年半前、私からキャメロン元首相に「皆で仲良くしよう」というEUの原則をどう考えているか聞きました。

キャメロン元首相は、『「皆で仲良くしよう」というEUの原則については、私は一貫して支持してきた。しかし、一方では、EUに加盟していることで払っている犠牲も沢山ある。(中略)私はEUに加盟していることはメリットが多いと思っているが、先の国民投票では、そうでないと思う人が多かった、ということだろう。』と(衆議院欧州各国憲法及び国民投票制度調査議員団報告書p102p103平成29年11月。)

政権の是非を問う国民投票になってしまったことはイタリアでも指摘されました。

一方、GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)は積極的に英国進出を表明しています。EUのGAFA規制が厳しかったからでしょうか。

日英の新協定が締結されるとしたら、昨年の臨時国会で審議不十分で可決した日米新協定(貿易、デジタル貿易)の轍を踏まぬように求めます。