海江田代表が沖縄県を訪問 基地問題、振興策などについて意見交換


海江田万里代表は29日沖縄県を訪問し、仲井真弘多沖縄県知事と会談。党沖縄県連、連合沖縄とも意見交換を行った。武正公一総務委員長も同行した。

仲井真知事との会談では知事から「民主党政権下で約3千億円の沖縄振興予算、基地の跡地利用、税制などについて尽力いただいたことに沖縄県民を上げて感謝している。今後も基地問題の改善、解決に向けて力を貸してほしい」とあいさつがあった。

海江田代表は、「私が最初に沖縄に来たのは高校生の時で、その時は神戸から船に乗って来た」と初めての沖縄訪問時の思い出を語った後、「今は野党になってしまったが、沖縄県に寄せる気持ちは変わっていない。これからも沖縄の抱える問題の解決に向けて力を尽くしていく」とあいさつした。

 党沖縄県連との意見交換では、普天間基地の移設問題、沖縄振興などについての問題提起があり、海江田代表からは、「これらの問題を解決するために、3年3カ月の与党経験を得た野党として取り組んでいかなくてはならない。普天間基地の移設問題、沖縄県の振興などについて、党としても全体となって取り組む」と述べた。

沖縄県連からの提案で設置された党本部と沖縄県連の協議機関、党沖縄協議会を通じた働き掛けで沖縄振興一括交付金の創設など数々の沖縄振興政策が実現した実績を生かして今後も沖縄の未来につなげていきたいとする沖縄県連は、今回8項目の提言を行った。海江田代表は、「今日受けた提言については、地域主権などの意味でも一つの考え方だと思う。政策調査会でしっかりと精査していく」と答えた。

連合沖縄との意見交換会 連合沖縄との意見交換会では、海江田代表が「2月の党大会で、党の改革創生のために、総選挙の総括と新綱領を制定した。働く者の側の立場を明らかにし、『共生社会』を目指すことを決めた。今日は沖縄の抱えている問題を皆さんから率直にお聞かせ願いたい」とあいさつした。

仲村信正連合沖縄会長は、「昨年の選挙の厳しい結果を、それはそれとしてしっかりと受け止め、次の機会には政権を奪還するという気概を秘め、さらに挑戦していくよう挙党体制を図りながら夏の参院選にはぜひ力を発揮してほしい。安倍政権は右旋回をしている。労働法制の改悪も聞こえてくる。私たちの声も聴いていただき、民主党には頑張ってもらいたい」とあいさつした。

意見交換では、「県内の非正規雇用者率は4割になっている」「基地移設についてしっかりとアピールしてほしい」「潜在的な民主党への期待はある。しっかりと取り組んでほしい」というような意見が出され、これらに対して海江田代表は「皆さんの意見をしっかりと承り、取り組んでいく」と答えた。

民主党総務委員会