行政文書「政治的公平」について
国際女性デーの今朝は大和田駅にて。佐々木さとみ市政(見沼区) 担当政策委員のボランティアの皆さんと。
昨日、総務省が「政治的公平性について」文書を公表したこと。
首相官邸から放送局に圧力が加えられ、放送・報道がねじ曲げられ国民に正しい情報が伝わらなかった疑義があることを伝えました。これも、失われた10年の一つです。検証が不可欠です。
総務省が作成した行政文書「政治的公平」について。78ページの資料で、過去の3件の政府の解釈について紹介され、その2番目は私と麻生総務大臣とのやり取りです。引用します。
②平成16年 6月 3日 衆議院総務委員会
麻生総務大臣 ※山形テレビが自民党山形県連の広報番組を85分間流したことを契機とする質疑
○武正委員 個別具体的にこの自民党山形県連が広報番組を八十五分間流したこと、山形テレビの行為、これが放送法に抵触するおそれあり、こういったことで私どもは問題視しているんですが、この個別具体的な自民党山形県連の広報番組を放送したことについて、これについては大臣としてどのようにお考えになられますか。
○麻生国務大臣 これは三条の二の第一項第二号の政治的に公平であることということで、基本的には、不偏不党の立場から、政治的に考えても偏ることなく、放送番組全体としてのバランスがとれたものであるようにしておかないかぬということだと思っておりますので、政治的に公平であるとの判断は、一つの番組ではなくて、その当該放送事業者の番組全体を見て判断をする必要があるというぐあいに考えております。 したがいまして、これを踏まえまして、総務省としては山形テレビから事実関係というものを、山形テレビとしての考え方を伺っている最中でありますので、現段階でどうかと言われれば、総務省としてまだ最終判断をするには至っていないということだと存じます。
総務省「政治的公平に関する文書の公開について」
https://www.soumu.go.jp/menu_kyotsuu/important/kinkyu02_000503.html
2004年時点では「放送事業者の番組全体を見て判断」していたものが、2015年には「一つの番組を見て判断」に首相の意向を受けて変えてしまったのではないかという疑義が生じています。
引き続き、総務省については事実関係を明らかにして、国会での与野党の議論を深めてほしいと思います。
尚、当日の麻生総務大臣とのやり取りは、たけまさ公一公式サイト全質疑記録より2004年6月3日https://takemasa-k.jp/iinkai/2004/0603.htmlをご覧ください。