3期 2002年8月~9月

■活動テーマ「ゆとり教育について」

ゆとり教育アンケート

武正公一事務所インターン(8・9月期)
・笠原 敬嗣
・工藤 美佳
・永田 拓
・吉川 昌宏
・吉村 由紀子

目次
1.アンケート実施について
2.アンケート結果
3.文部科学省への質問状
4.ゆとり教育例:自由の森学園
5.インターンを終えて

1.アンケート実施について
■本アンケートを行うに至った経緯
2002年4月より新学習指導要領(いわゆる「ゆとり教育」)が施行された。
そのねらいは、
「完全週休5日制の下、各学校が「ゆとり」のなかで「特色ある教育」を展開し子供たちに学習指導要領に示す基礎的・基本的な内容を確実に身につけさせることはもとより、自ら学び自ら考える力などの「生きる力」をはぐくむ。」ことにある。
このねらいは、実際に小学校の現場で活きているのだろうか。
そのような疑問から、インターン生5人でアンケートを作成・実施した。

「ゆとり教育アンケート」

調査期間: 平成14年8月12日(月)~平成14年8月23日(金)
調査方法: さいたま市内
         ・公園・図書館前
         ・学習塾
         ・PTA宅訪問
         ・少年野球団練習訪問
         ・サッカー少年団員宅戸別訪問
         ・個別依頼
   による聞き取り調査
調査対象者: さいたま市内在住の小学生、さいたま市内在住の小学生の保護者

2.アンケート結果

第一部:週休二日制の影響

Q1.学校が週休二日制になったことをどう思いますか?

(小学生)・うれしい:84%
・いやだ: 5%
・わからない:11%
(保護者)・賛成:45%
・反対:46%
・どちらでもない:9%

■子供は休みが増えたことを素直に喜んでいるようである。
■低学年の子供の保護者は、子供と過ごす時間が増えたので賛成という意見が多かった。

Q2.休日となった土曜日に(お子様は)何をしていますか?

■運動・遊びが圧倒的に多いことがわかる。
■小学生は15%が勉強していると言うのに、保護者で子供が勉強していると答えたのは3%に過ぎない。
「勉強」の満足度が親と子でとでは異なるようだ。

Q3.学習指導要領の内容が三割削減されましたが、お子様の学力低下に対して不安はありますか?

(保護者のみ)・はい:65%
・いいえ:30%
・どちらでもない:5%

■予想通り、多くの保護者は学力低下に不安を抱いている。
この経過は子供の学年が上がるにつれて強くなる。

Q4.習い事や塾は増えましたか?

(小学生)・増えた:19%
・減った:5%
・以前と同じ:59%
・行っていない:17%
(保護者)・増えた:9%
・減った:2%
・以前と同じ:66%
・行っていない:23%

Q5.中学校は公立と私立のどちらに進学したい(させたい)ですか?

(小学生)・公立:46%
・私立:18%
・わからない:36%
(保護者)・公立:57%
・私立:18%
・わからない:25%

Q6.教育費に負担を感じますか?また、月々おいくらかかっていますか?(保護者のみ)

単位:人

■多くの保護者が学力低下を不安視しているにもかかわらず、塾や習い事は増えていない。また、私立よりも公立に進学させたい保護者が目立った。
最大の要因は教育費の負担であると考えられる。
教育費は、子供が高学年で、兄弟の数が多いほど増える。
このまま放置しては少子化を促進することにもなりかねない。

第二部:学校制度の変化

Q7.複数の小・中学校から進学先を選択できる、学区制を自由化する制度に賛成ですか、反対ですか?

(保護者のみ)・賛成:66%
・反対:24%
・どちらでもない:10%
■賛成の意見には「勉学重視」「スポーツが盛ん」「ユニークな総合学習」というように、各校が独自色を出せば選択性にする意義が大きいという声があった。
■反対意見としては、「幼稚園生は自分で選ぶことができないので結局は親が決めてしまうことになる」という理由から、「中学校のみを選択性にするべきである」という声が聞かれた。

Q8.学校の授業についてどう思いますか?  (小学生のみ)

Q9.学校は好きですか?(小学生のみ)

Q10.あなたのクラスには生徒が何人いますか?  それは多すぎますか、少なすぎますか?
(小学生のみ)

■大多数の小学生は学校が好きで、楽しいと思っている。
どんなに優れた学校でも、そこに通う児童が楽しくなければ意味はない。日本の小学生は幸せである。
■ただし、授業を「簡単」「難しい」と感じる割合がほぼ同じであることに注目すべきである。「簡単」「難しい」が半分づついる教室で授業を進めるのは困難であろう。
■クラスの人数は30人前後をちょうどよいと感じるようである。
25人以下でも少なすぎると答える子供はほとんどいなかった。

Q11.少人数・習熟度別クラスについてどう思いますか?

小学生 保護者

■保護者の半数近くは習熟度別クラスに賛成であるのに対して、小学生は圧倒的にこれを嫌がっている。
■「授業がわかりやすくなる」反面、「一番下のクラスになったらいやだ」ということである。
■「多様なレベルの子がいるからこそ切磋琢磨し合える」、「いじめを生む」という意見も聞かれた。

Q12.①総合学習の時間には何をしていますか?

・環境
・英語
・米作り
・学級活動
・健康について
・世界のこと
・探検(街・学校)
・地域交流
・コンピューター


②今後どのようなことをしてほしいですか?

(小学生)・お年寄りとの交流
・社会・理科
・スポーツ
・英語
(保護者)・地域との交流
・ボランティア
・自然体験
・教室では学べないこと
・英語
新学習指導要領の目玉である総合学習の時間は、各校が独自の教育を行っていた。しかし、低学年では教わらなくなった理科・社会や、授業時間が削減された算数や国語の補修に充てる学校も少なくない。
それでも総合の時間を取り入れた意義は大きい。 教室では教われないボランティアや地域交流など、逞しく生きるための勉強をしてほしいとの保護者の意見が印象深い。
英語を勉強してほしいという意見が多く聞かれたが、国語は勉強しなくてよいのだろうか。

Q13.文部科学省が示したゆとり教育で子供たちにゆとりはできましたか?

Q14.ゆとりとは何だと思いますか?(保護者のみ)

・自由な時間
・好きなことができる、勝手な時間
・勉強以外にいろいろする時間があること
・気持ちの余裕
・笑い

■ゆとりができていない、以前と変わらないという意見が合わせて87%にものぼった。
学習指導要領の内容が削減されたために平日の放課後に補修を行ったり、授業の進度が速くなったことが理由にあがった。
■そもそも「ゆとり」とは何か。文部科学省は明確に定義していないため、新学習指導要領の目指すものが見えない、という戸惑いの声が聞かれた。

Q15.将来の夢は何ですか?(人)

小学生
・サッカー選手(23)
・野球選手(21)
・漫画家(4)
・警察官(4)
・弁護士(3)
・先生(2)
・お菓子屋さん(2)
・イラストレーター(2)
・ペットショップ屋(2)
・保母さん(2)
・モーニング娘。(2)
・サラリーマン(2)
・ダンサー(2)
・バレリーナ(1)
・大工(1)
・看護婦(1)
・医者(1)
・アナウンサー(1)
・デザイナー(1)

Q16.将来お子様にどのような職業に就いてほしいですか?

・本人に任せる
・自立すればそれでいい
・手に職
・公務員
・技術・専門職
■「本人に任せる」が圧倒的に多く、具体的な職業は公務員以外にはあがらなかった。

安定や幸福は職業によって決まるものではなく、本人次第であるという認識を持っているようである。

第3部 武正公一の政策についての調査

Q17.小学校の校庭を芝生にすると、怪我が軽減し、緑が増えますが、維持管理に多額の費用・PTAの協力が必要となります。この提案に賛成しますか、反対しますか?

小学生 保護者

■小学生は、「寝転がったら気持ち良さそう」「虫を捕まえることができる」「転んでも痛くない」など、
早期実現を望む声が多かった。
反対理由の多くは「虫が出ていや」「服が汚れる」であった。

■保護者からの反対は多い。
理由としては、「費用がかかり過ぎる」「公園のように立ち入り禁止になるのでは?」「野球ができない」
「今のままで十分」などが多かった。

校庭の芝生化は、ヒートアイランド対策や砂埃の防止にもつながるという点が挙げられる。

Q18.スクールカウンセリング制度(学校の教員だけでなく、実際の雇用・就職状況に明るい外部からの専門相談員を配置する制度)に賛成ですか、反対ですか?

(小学生)・賛成:77%
・反対:15%
・どちらでもない:28%
(保護者)・賛成:64%
・反対:11%
・どちらでもない:24%
小学生には「お仕事をしている人の話を聞いてみたいですか?」と質問した。
「どちらでもない」人の意見としては、「イメージが湧かない」、「小学校には必要ない」というものが多かった。

3.文部科学省への質問状

文部科学省への質問
質問作成:吉川昌宏  回答まとめ:笠原敬嗣

1、「ゆとり」に定義がないとおっしゃいましたが、例えば精神的なゆとり、時間的なゆとりなどもう少し具体的に教えてください

-精神的・時間的ゆとりの両者である。ただしゆとりを通した学習であってゆとりを目的としたものではない。

2、私たちはアンケート調査を独自に行いました。その結果、週休2日制になり平日5・6限まで授業があり、「ゆとり」は逆に出来ていないとの意見を頂いたのですが、どう思われますか?

3、2との関連で、平日が忙しくなった事によって学校行事が減り、補習のせいで放課後、友達と遊べない子供たち、教師たちを圧迫しているのではないのですか?

-文部科学省は大枠だけを決めている。時間割などはそれぞれの学校に任せている。省庁がそれらに深入りすると地方分権の流れに逆行してしまう。
(例)品川区の学区選択性

4、また週休二日制の影響で、子供たちの生活リズムが崩れる、例えば夜更かし・夜遊び、などが当てはまると思うのですがどうお考えですか?

-今までは子供を学校に任せている面が大きかった。今後は趣旨にあるように学校・家庭・地域社会が三位一体となって支えていくべきと考えている。しかし現実として都市部では地域社会の関係が薄れてきているため、この点をどうするかが課題である。

5、土曜が完全に休みになり、公立と私立の格差が拡大すると思うのですが、経済的に苦しい家庭などどうすればよいのですか?

-教育に中心は公立であって90%の生徒は公立に通っている。公立でもしっかり学習できる環境を整える。しかし私立の場合は入学試験を行いある一定の学力を持った子を受け入れる為、全般的に水準が高くなるのは確かである。

6、知識を教え込む教育から、自ら学び・自ら考える教育へと転換すると中央教育審議会では、答申を出しているのですが、基本的なことがまだ十分に理 解されていない段階で実施しても、ついていけない子供たちが出てきて、できる子供が率先して行ってしまい、何もやらずじまいというような状況が考えられる のですが、どう対処するおつもりなのでしょうか?

7、授業を選択性にして責任を持たせるとありますが、小学生に責任を持たせるのは、無責任なのではないのでしょうか?

-先生から生徒への一斉授業だったものを個人、個人をみた授業に転換する。
(例)習熟度別クラス、少人数制クラス

8、本当に「ゆとり」で創造性が生まれるか不安なのですが?

9、絶対評価で基準が見えにくくなったとの意見を頂いたのですが、どう思われますか?

-客観性を持たせるために絶対評価をとりいれた。「運転免許のようにある一定の基準をクリアーすれば合格」のように考えてほしい。

10、塾についてどう思われますか?また塾との連帯とは具体的にどのようなことですか?

-過度の塾通いには賛成できないが、塾が社会の中で一定の役割を担っていることは確かである。また最近、社会体験や自然体験をカリキュラムみ盛り込んだところもでてきている。

11、「生きる力」とはどのようなことでしょうか?

12、総合の時間の今後の方針は? 現場に丸投げなのでしょうか?

-文部科学省としては「こうしろ!!」というのは提示していない。ただモデルとして環境問題、国際情勢、福祉等の既存の科目の枠をこえた授業をしてほしいと伝えている。
来年度からは、その道の達人や地域の人を「特別非常勤講師」として招いて授業をしてもらうことを検討しているらしい。

13、「ゆとり」とは反復教育の否定なのでしょうか

-そういうわけではなく、基本を重視させ、そこから自ら発展させ考える力を身につけさせること

14、受験がある限り「ゆとり」はできないのでは?

-担当している所属が違うため詳しいことは聞けなかったが、担当してくれた人の個人的な意見として「今変わりつつあるが『いい大学に入ったからいい人生』といった考えがますます変わっていくだろう。そしてセンター試験も変わっていくであろう」と言っていた。

4.ゆとり教育例:自由の森学園
ゆとり教育の現場 自由の森学園
永田 拓

自由の森学園

9月10日埼玉県飯能市にある自由の森学園の坂本匡之校長にインタビューをしました。
通された部屋は校長室。丸い部屋で理事長のデスクと高等部・校長のデスク、中等部・校長のデスクも同じ部屋でした。その部屋の中央にソファーがありそこでインタビューをしました。

年は30代後半。痩せていて撫で肩。トレーナーにジーパンというラフな格好で眼鏡をかけ、度々喋る最中に顔を斜めに傾け僕を下から見上げるように喋るのが印象的な方でした。

きっかけ

理由
なぜ自分が自由の森学園の校長に話を聞くことを思いついたのか。

ゆとり教育をテーマに注目した時、自由の森学園を思い浮かべました。
私の出身高校が同じ飯能市でした。その時から自由の森学園はなかなか難しい学校だと思いつづけていました。
つまり煙草・茶髪・妊娠・暴力事件・不登校が起こって勉強しなくてもいい学校というイメージとして、印象に強く残っていたからです。

自由の森学園におけるゆとり教育
ゆとり教育ってなんだ?私たちが受けた事がない教育について
大事な物にどれだけ重要に迫る事ができて、時間を割くことができるか、そして人間はどういうものかをイメージできる教育それがゆとり教育である。
坂本さんはそう考えています。

ゆとり教育が4月から導入され、授業内容、時間も削減され先送りされました。しかし週休2日制は自由の森学園ではずっと前から導入しています。それは今まで学校が請け負ってきた家庭の問題を家庭に返すための時間を作るためと言う明確な意図のもとでの導入した。

授業内容を削減することに対しては、一見無駄だと思える時間を積極的に作ることが大切で内容を減らすのではなく、どれだけ大事だと思うものに対して重要に迫れるかが必要です。

そして大学にさえ入ればよいという今までの教育からイメージできる教育が必要である。例えば数学。1は0.999・・・と9を黒板に書きつづけることに よって、1は0.999・・・でないと少しでも数学的発想ができるようにすることをして、外界との窓を創る教育を自由の森学園では行う。こういうことがゆ とり教育ではないのか?と坂本さんは考える。

自分の仕事を語る

係り
坂本匡之さんは自由の森学園の校長という「係り」を担当しています。

「校長であるからえらいわけでなく、校長の仕事を行う係りをしているんです。」とおっしゃいました。
実際学校をヒアリングの後案内していただきましたが生徒と教師、上級生と下級生、先生同士すべて学園には縦の関係でなく、横の関係であることを感じさせました。
それは学校の雰囲気や教師同士の会話からも伝わってきましたが、一番感じたのは坂本校長と構内を出て体育館に向かう途中のことでした。

「坂本ォー」
彼は文化祭で使う縄の新しい結び方を独自に考案し僕と坂本校長に5分近く語り、その語り口調はまるで友達と話すようで生徒と先生という縦の関係を感じませんでした。生徒の一人が先生に対し呼び止めるために、呼び捨てで先生を呼ぶことに対して、違和感を感じ驚きました。

しんどいなと思う事
大人との関係
これまで自由の森学園の先生や校長をしてきて、生徒に対ししんどいと思うことは無い。
これは意外でした。
インタビューするまで、学校に入る時授業中なのに外に座っている生徒を見たりして、これは指導するのにしんどいのではと思いましたがそうではないと言った事は予想外でした。坂本さん自身生徒には授業に出て欲しい。しかし強制はできない。自分から出る気にさせるには

「君一人が教室にいないのは、君にだけでなく教室にとっての損害だ。」

という言葉をかけ生徒の自発的な出席意欲を呼び起こす。このようなあたりまえのことをあたりまえにするのは難しいのに、熱意を持って生徒に接しているのを感じました。
生徒に対してはしんどくないが、大人との関係がしんどく思うことはある。自由の森学園に対し、よき理解者はいるが、その一方で批判も多い。文部科学省・学者等大人との関係をうまくやっていく事は難しいということ感じる事が多い。

ゴミやリサイクルの問題
自由の森では焼却炉から出るダイオキシンの問題に対して,校内の焼却炉を廃炉にしました。焼却炉は近隣に住んでいる人たちにもそうとう迷惑をかけていたみたいです。
それと、自由の森はプリントを用いた授業が多いのですが、その紙の裏側も再利用しようっていうことになり、各教室にはリサイクルボックスみたいな資源回収箱があります。
学校から出るゴミは,お金を払ってすべて引き取ってもらっているようです。

財政状態
これは昔からの問題です。いい状態ではないようですが,昔よりはいいみたいです。
ただ単に学校とか「自由の森」という名前の存続というわけでなく,理想を持ち続けた形の学校の存続ということで,みんな非常に苦心しています。理事長からの話では自由の森学園の理想に共感した方から寄付を受ける事が多くなったと仰っていました。

クラスの人数について
中学校は1995年から30人学級になりました。高校は1998年から30人学級。
少人数学級ということで,生徒と教師との関わりに少し余裕ができます。

ヒアリングをした後で
ゆとり教育を実際の現場から見て聞いて実に楽しそう。
しかし、いきなり自由な環境を与えられて、人間関係を形成することも、クラブや他の活動にやりがいを見いだすことができないということを話から感じまし た。また有名大学への進学率はよくありません。卒業しても、浪人しないと日本の大学には入れません。受験制度のための勉強ではないゆとり教育が今のシステ ムには合理的には思えません。

自森の理想はすばらしいとは思いますが、芸術やスポーツに特殊な技術を持っているわけでもない人が、自立できるのか。それが見つからなかった場合どうするのかと思いました。
5.インターンを終えて
<議員インターンシップを終えての感想>
武蔵大学経済学部経営学科 3年 工藤 美佳

☆「ゆとり教育」について

今年から始まった完全週休2日制について児童・保護者の意識調査をするとともに教育の実態を調査しました。アンケートは代議士の選挙区である旧浦和地区 で、戸別訪問・サッカー少年団練習場・市内の公園などでとりました。初日のアンケート収集でいきなり行きづまり、宗教団体に間違えられたり、断られたりと 世の中の冷たさが身にしみました。しかし諦めることなく積極的にアンケート調査を続けたことで結果(割合)などを出せるぐらいアンケートを集めることがで きました。
アンケートの内容は「ゆとり」ができたか、週休2日制に賛成か反対かなどのほかに、キャリアカウンセリング(実際に就職している人・専門相談員に仕事の詳 細を伺う)や代議士が以前から提案している校庭の芝生化についても聞きました。結果について簡単に説明すると、子供は週休2日制に賛成だが保護者側は学力 低下に結びつくのでは…という不安があるという正反対の意見に別れました。またキャリアカウンセリングについては両者とも賛成意見が多かったです。校庭を 芝生化することについては両者とも賛成意見が多かったですが、維持管理に多額の費用・保護者の多くの協力が必要となるという現実を伝えると保護者はなかな か賛成できない意見が多かったです。またこのアンケート結果を代議士主催の「たけまさ公一と語る会」にて発表したのですが、私は今までに語る会のようなプ レゼンテーションを大学であまりやってこなかったので、人前で話をすることはかなりいい経験をしたと思います。

☆インターンを終えて…

私たちインターン生は代議士と行動をともにするよりも秘書との同行がほとんどでした。秘書の仕事は秘書というよりも営業の仕事に近い印象を受けました。
ちょうど民主党代表選が近かったこともあり、民主党サポータ集めのための戸別訪問に
同行しました。また代議士が松下政経塾出身であるという理由もあり若手の代表の「野田佳彦議員」に投票してもらうためのお願いの電話業務や街頭演説もお手伝いしました。結果は鳩山由紀夫議員当選という残念な結果だったが良い経験をしたと思います。
私はもちろんのこと今まで学生しか経験したことのないので、このインターンを通して社会人になることの大変さ、辛さなどを身にしみて感じることができたよ うに思いました。時間厳守・いろいろなところに気を配る・人に言われる前に先々行動する・敬語を使うなど、当たり前のようでなかなかできないことが少しず つできるようにもなりました。また秘書がいないことには事務所の運用はできないこともわかりました。

☆研修を受けてよかったこと

① たけまさ公一議員と直接お話できたこと。
② 野田佳彦議員と握手できたこと。
③ さいたま市議会を傍聴できたこと。
④ 民主党代表選に携わる事ができたこと。
⑤ 国会議員・秘書がどのような仕事をしているのかがわかったこと。
⑥ 朝の街頭演説を経験できたこと。
⑦ 政治の世界を生で見ることができたこと。
⑧ 大学にいるだけでは体験できないことを沢山経験できたこと。
⑨ 沢山の方に出会えたこと。